機械学習の回帰問題における勾配関係
機械学習の基礎
機械学習には、大きく分けて回帰問題・分類問題の2つがある。その中の回帰問題において、値の更新方法について詳しく述べる。
多項式回帰
ある値 \(Y = {y_1, y_2, \cdots, y_m}\) と \(X = {x_1, x_2, \cdots, x_n}\) との間の関係において \(Y = f(X)\) を捉えたい。
仮定として、多項式回帰を使い、以下の式を立てる。
\[f(x) = \sum_{k=0}^n a_k x^k (a_k \cdots パラメータ)\]
この時、値が関数に沿っているかを確認するために誤差をとる。今回は二乗和誤差を使う。すると、以下のように考えられる。
\[E = \frac{1}{2} \sum_{j=1}^m \Big(f(x_j) - t_j \Big)^2\]
この二乗和誤差を使って、目的の値yに到達できるようにパラメータを調整する。
テイラー展開との関係
誤差を使って値を調節するには、まずこのことを考える必要がある。
\(y(x)\)において、xが微小な変化Δxをした際、その値はいくらであるか。
条件とテイラー展開より、以下の式が導き出せる。
\[y(x + \Delta x) = y(x) + y'(x)\Delta x + \frac{1}{2} y''(x)\Delta x^2 + \cdots\]
ここで、\(\frac{\Delta y}{\Delta x}=0\) と仮定すると、
\[\begin{align}
0 + y'(x) + y''(x) \Delta x &= 0 \\
\Delta x &= -\frac{y'}{y''} \\
\therefore \Delta x &= -\eta y' (y'' = -1/\eta)
\end{align}\]
これを踏まえて、パラメータの調整を考えると、以下のように考えることができる。
\[a_i \leftarrow a_i - \eta \frac{\delta E}{\delta a_i}\]